京都・清水寺の「胎内めぐり」って何?洞窟内の母親のヘソの緒を辿ると真実が見える?!
清水寺で胎内めぐりができる?!
胎内って「お母さんのお腹の中のこと」ですよね?
そんなところが清水寺にあるのでしょうか?
実は、あるんです。
それも、あまり知られていません。
それもそのハズで、この胎内めぐりは清水寺御本尊(千手観音菩薩)が御開帳された2000年(平成12年)から祈念(記念)事業としてスタートしたものです。
その胎内めぐりができるのはどこなのかと言うと、三重塔の北西にある「随求堂(ずいぐどう)」です。
この随求堂には、人々の願いや求めに随って(したがって)、願いを叶えてくれる、大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)が、ご本尊として祀られています。
しかし、この他にも安産、子授けの神とされる「粟島明神」や絶対秘仏の「大聖歓喜天」も祀られているのです。
安産にご利益がある神様が祀られているともなれば、ここに胎内めぐりできるところができたというのも頷けます。
京都・清水寺「随求堂」に関しての詳細は当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。
「胎内めぐり」とは?
「胎内めぐり」とは、別名で「戒壇めぐり(かいだんめぐり)」とも呼称し、ここのご本尊である「大随求菩薩のお腹の中」をイメージしています。
ちなみに大随求菩薩はこの随求堂(慈心院/じしんいん)のご本尊で秘仏となります。
中に入ると、真っ暗で参拝者は、壁に巡らされた数珠を頼りに奥へと進んでいきます。
つまり、この数珠が母親のヘソとなり、この暗闇は母親の身体そのものを表しているのだとか。
京都・清水寺の随求堂の洞窟の中(胎内めぐり)
まず、入れば真っ暗闇が襲ってきます。
つまり、明るい外の風情とは異なり、急に暗闇が現れますので視界が急に閉ざされます。
たよりは、大数珠と呼ばれる数珠だけです。
この数珠を触りながら、途中に幾度かの屈折路(ゆるいカーブ)を進みながら、しばらく進むと、ボヤっと、一ヶ所だけ明るい部分が現れ、まるで夢でも見ているかのような幻想的な空間が現れます。
そして、そのやや中央に石が置いてあるのです。
この石は「随求石」といい、大随求菩薩のシンボルである「梵字(ハラ/ぼんじ)」が刻まれています。
梵字(ハラ)の意味
この梵字(ハラ)は上述したように大随求菩薩の通じる文字であり、心から祈りを捧げる者には願いに随い(したがい)、すべての衆生を漏らさず救済するという意味が込められています。
この梵字(ハラ)が刻まれた石をなでながら、出っ張り(塔のようなもの)を、回してお祈りを捧げて1つだけ願い事をすると、その願いが叶うと言われています。
その光は、まるで母親の優しさのようです。
そして暗闇から抜け出し、元の世界へ戻ってきたとき、自分を産んでくれた事への感謝の気持ちと、新しい自分に生まれ変わった気持ちに包まれます。
まさにこれこそが胎内めぐりの真の効果でありご利益でもあります。
この胎内めぐりを体験するには、清水寺の拝観料とは別に100円の拝観料が必要になります。
また、16時を以て受付が終了するのでご注意下さい。
京都清水寺・随求堂「胎内めぐり」の料金・所要時間
京都清水寺・随求堂の胎内めぐりの所要時間
胎内めぐりの所要時間は、約5分程度です。
洞窟内は暗くて恐怖心に襲われますが、他にも人がいるので安心できます。
胎内めぐりの時間・料金
- 9時から16時まで
- 入場料金(拝観料金):100円(小学生以上)
【補足】胎内めぐりをするためには清水寺の拝観料金が必要??
随求堂の胎内めぐりは清水寺の拝観料金は必要なく、胎内めぐりの料金(100円)のみで胎内めぐりができます。
これの理由は単純明快で、この随求堂が清水寺の拝観券を購入する窓口の手前に位置するからです。
したがって、究極にボンビーで金欠な方で稲川淳二をこよなく愛する方は、拝観券を買わずにこの随求堂の胎内巡りの料金100円さえ支払えば「胎内めぐり」が行えます。
ただし、胎内めぐりはあくまでも祈願の一種であって、肝試しではないことだけはご留意ください。
胎内めぐりが終わった後には清水寺・随求堂オリジナル「随求ブレス」!!
この清水寺・随求堂では随求ブレスと呼称する清水寺オリジナルのブレスレットが授与されています。
販売価格は500円でカラー(色)が「黒・ピンク・青・緑・黄色」の展開があります。
素材はゴムで伸縮しますので、装着は簡単に行えます。
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清水寺のお守り全般に関しての詳細は当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。
京都・清水寺のお守りの「種類・値段・持ち方・購入場所(授所)の営業時間」など
清水寺・胎内めぐり(随求堂)の場所
清水寺・随求堂は仁王門の奥、経堂の左脇に位置します。
京都・清水寺「随求堂」について
随求堂は「ずいぐいどう」と読み、慈心院の塔頭(たっちゅう)になります。
塔頭とは、清水寺を例にとればその子院になります。
創建年
- 不明
再建年
- 1718年(享保3年)※江戸時代
大きさ「前堂」
- 横幅:約16m
- 奥行き:約10m
大きさ「後堂」
- 横幅:不明
- 奥行き:不明
大随求菩薩の別名
- 随求菩薩
- 随求大明王
京都・清水寺(随求堂)慈心院のご利益
大随求菩薩は、「万能の菩薩様」と云われていますので、心からのお祈りを捧げることでメインとなるご利益の「安産・多産のご利益」の他、万能のご利益を授かることができます。
※なお、慈心院の創建年に関しては2006年に行われたお堂の修繕により、建立の年を記載した札が発見され、これにより創建年が判明したそうです。
京都・清水寺「随求堂」に関しての詳細は当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。