地主神社は、京都の清水寺の本殿のすぐ北側にある神社です。
創建は清水寺よりはるかに昔のことで、神代の時代(神話の時代)と云われています。
かつては清水寺の鎮守社でしたが、明治の神仏分離により、ひとつの神社として独立することになりました。
しかし現在では、清水寺の一部とされて世界遺産に登録されています。
この地主神社は縁結びの神社として有名なのですが、実はパワースポットやミステリースポットとしても知る人ぞ知るといわれている恐怖の神社なのです。
それもそのハズ・・敷地内にある杉の木をよく見ると、なんと!「五寸釘」を打ち込んだ跡が、アチラコチラで見つかるとのことです。..ギぃャ~!!
人形祓いが行わるようになった理由と起源
上述の五寸釘のように、地主神社には、昔からお参りに訪れる人が多くいましたが、何かを呪うために訪れた人も多くいたそうです。
これまでの日本の歴史の中で、さまざまな災害や人災、天災など、どうしようもない災いに見舞われてきた過去があります。
このような天災は、神様か悪い者の仕業であると考えられてきました。
そこで、人間の命を天に捧げて、人の命と引き換えに災いが起こらぬよう、祈りを捧げてきたのです。
それがいつの頃からか、人の身代わりとして「人形」が使われるようになりました。
京都・地主神社の「人形祓いの手順(書き方)・料金」
京都では陰陽師が祈祷の際に「形代(かたしろ)」と呼ばれる紙人形を使用して、罪や汚れ、災いなどを形代に移してお祓いし、川や海に流していたということは有名な話です。
地主神社では厄祓いとして「人形祓い」ができます。
人形祓いの方法(手順)は、以下の通りです。
人形祓いの方法(書き方・手順)
人の形をした紙に「名前」「年齢」「性別」「願い事」を書きます。
名前を人形の中央に記載して、人形の左手(右側のスペース)に願い事を記入します。
人形の右手(左のスペース)には、性別と年齢を書きます。
↓
すべて書き終わった人形の紙に、3度、息を吹きかけます
↓
人形の紙を、真横に設置された「水が張られた木の桶」に浮かべます
↓
人形祓いの料金(初穂料)
- 1回200円
そもそも「人形祓い」とは?
「人形祓い」とは、奈良時代では宮廷でも行われていた、由緒ある「魔除けのお祓い」のことです。
この厄祓いは、奈良時代から現代に至るまで長い年月を経て行われてきた歴史があります。
そして、何より絶大な効果があるとされており、その効果を求める人が、こぞって日本全国から地主神社へ訪れています。
人形祓いの意味合いとしては、まず、人形祓いに使う紙人形に息を吹きかけた時に、その紙人形は自分の身代わりとなります。
そして、この次に桶の中の水に浮かべる訳ですが、本来ならば、身代わりとなった紙人形を桶に浮かべると人形に水が染み込み、文字を書いた部分だけ薄くハガれて浮かび上がってくるのです。
紙人形そのものは、水に溶けたり、散り散りの紙クズの塊になって、桶の底へ沈んで行くことになります。
これで一応の厄祓いが行われたと言う解釈になりますが、いきなり溶け始めるものではありません。
「人形祓い」で紙人形が溶けない場合がある?
しかし、中には決して「溶けない紙人形」がある場合があります。
その願いは恋愛成就であったり、金運だったり、はたまた人に対する呪いであったり、願い事は様々でしょう。
紙人形が水に溶けなかった場合はどうなる?
願い事が書かれた紙人形が溶けないと・・
「何か恐ろしいことが自分の身に降りかかるのではないか?」
「願い事が聞き入れられない理由があるのではないか?」
・・などと考えてしまい、自分の業(ごう)の深さを、見透かされたような嫌な気持ちになるとのことです。
人形祓いの本当の意味とご利益(効果)
安心してほしいのは「人形祓い」というのは「厄除け」や「厄祓い」を行うことと同義であるということです。
つまり、願い事を叶えるために、不必要な厄を紙人形に移し、紙人形を自身の身代わりとして、厄を祓ってしまうというものなのです。
紙人形が溶けなかったからといって、自分に災いが降りかかるというわけではなく、その厄を完全に打ち消すことが、すぐには難しいということです。
つまり、その場では祓われずに「時間を掛けて祓われていく」という考え方が、最も妥当だということです。
厄そのものは祓われていますので、あまり心配する必要はありません。
ただ、どうしても心配な場合には、再び厄祓いへ行ってみるか、敷地内にある「1つだけ願いを叶えてくれるという明神」に、願いを託してみるのも良いでしょう。
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