【💀清水寺の七不思議👻】仁王門の「カンカン貫」について‥‥‥知らなぃといけなぃ?

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仁王門の「カンカン貫」とは?

「カンカン貫」に「カンカン」という擬声語が入り混じっていることから、意味アラレ状態に陥るが、要は「貫材(ぬき)」のこと。

門の前後にカンカン貫と呼ばれる貫を渡し、門の左右両端の間口の支材としてい‥‥‥申す。ボギャゥェっ

貫材は主に柱間を渡すために用いることから、柱から材の先っちょが飛び出しているのだが、この仁王門の貫材も例外なく、先っちょが飛び出してい‥‥‥申す。ちょぃ発動見送り/MENGO

例えば‥‥‥こんな感じで。

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この写真は清水坂からあがってきてた体勢で仁王門を見上げ、右端の柱に通された腰部の貫になる。

水平をとって柱間を渡すので、当然ながら、この反対側も柱からも同じ貫材が飛び出しているのだが、なんでも、この貫の先っちょ(木口)を叩くと反対側の貫から「カン!カン!」と音が響いて聞こえてくるとのこと。ホンマかぃ

それゆえこの貫は別名で「カンカン貫」と呼ばれ、古来、清水寺の七不思議の1つとされる。

カンカン貫の先が凹んでいる!なぜ?

カンカン貫の先(木口)をよく見ると先っちょが凹んでいて、実に痛々しい姿をさらしている。

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この理由は分かりますかぃ?

理由は単純明快で300余年もの間、およそ365日毎日、この貫のことを知る大勢の参拝客が貫を叩いたから。

しかしもっと驚くのは、クソほど叩きまくられていながらもビクともせず、現在に至るまで平然と佇んでいる事実だろぅ。

頑強さをアピールしていることにもつながる。大したもんだワッハ。….アンタ誰や




カンカン貫が見られる場所

カンカン貫は観たい場合と、体験する場合で異なる。

カンカン貫を見学してみたい場合

仁王門四隅の柱には上下の2箇所、貫材が用いられているが、凹みがある貫、つまりカンカン貫を見学したい場合は、清水坂を背にしながら正面を見てもっとも右端の腰貫がそれになる。

⬆️下部に凹みがあるのが分かるだろぅか。

それ意外の貫は残念ながら現在では凹みが見られない。(下掲写真群を参照)

カンカン貫の音を聞いてみたい場合

カンカン音を聞いてみたい場合は、同様に門を見て左右両端の貫で行える。(裏側に回っても可能)

なお、上部にある貫は人間の身長では届かないので、下部の貫材のみが対象となる。

以上、言葉で説明しても分かりづらいので、仁王門の各柱の写真を載せて説明してみた。

仁王門・右手前の柱の様子

言わずと知れた「カンカン貫」とはこれのこと。凹み大いにあり!痛々しぅぃ😖

仁王門左手前の柱の様子

凹みがない!君のさらさらヘアーのようにキレイ💋な貫である。

仁王門ウラ側・右側の柱

君のウナ‥もぅ君系ネタしつこぃか。‥こホンっ!

大変きれいな断面でゴザる💖(凹がない!)




仁王門ウラ側・左側の柱

下側に凹みが見える。それもそのハズでこの貫材は一番上の凹みがあった貫材のウラ側になるから。

さて、これでドコにカンカン貫があるのか?‥‥お分かりになりましたかぃ?

なぜ1本の貫材だけ凹んでいるのか?

理由は判然としないが、おそらくもう片方の貫材も同様の凹みがあったものと推測される。

ただ、他の貫材は明治時代の大修理や、2003年の解体修理(平成の大修理)の時に部分的に取り替えられたり、補修された可能性がある。

そうなれば1本の貫(カンカン貫)だけ平成の大修理以後も貫材は取り替えられていないということになるが、この理由としては、たかが貫材1本なれど、やはり古式を尊び、古式に倣い、古式を重んじそれを踏襲し続けようぅとする姿勢がうかがえる。

このカンカン貫は清水寺の七不思議にもなっていて、観光ガイドなどが大勢の観光客を前にして紹介することもあるので、そのための配慮でもあろぅ。ふぉっ、ふぉっ ….アンタ誰やホンマ

ちなみに清水寺さん曰く、現在の仁王門は重要文化財指定 & 世界遺産の構成資産でもあることから、できれば叩くのは遠慮していただきたいとのこと。(叩きたい場合は、とりあえず申し出れば良い。ただし、仮に叩けても強くは叩けないだろぅがね。うきゃ

なぜ音が出るのか?

人によるとは思うが、正直、周囲の喧騒が入り混じって音があまりよく聞こえない。もし音を聞きたいなら許可をもらった上で人が少ない時間帯を見計らって訪問するのが吉。

まぁ、とりあえず古今、いずれか一方の貫の表面を小槌のようなもので叩くと反対側で音が聞こえるとされるが、音が物体を通して響くということは、それだけ貫材が隙間なく挿し込まれていることを意味する。

木は切った後も呼吸をして生きているとさえ言われるが、300余年経てなおも音が出るというのは尋常ならざるものがある。

やはり腕利きの大工がいたからこそなせる技であり、それだけ精巧緻密に造られていることを意味する。

【補足】ところで‥‥貫材とは?

貫(ぬき)とは木造建築で主に柱と柱の間を水平につなぐ材のこと。

「貫き通す」の「貫く」の意義が示すように、上掲写真のように柱と柱に横穴を空けて横材を通し、柱と柱をつなぎとめる。カンカン貫の場合は柱の表面から貫材が飛び出している様がうかがえる。


a=梁 b= c=柱 d=床梁 e=束石(つかいし) ※画像はhttps://ja.wikipedia.orgより

このような貫の工法は重源上人が東大寺大仏殿再建のために中国から輸入してきた当時の中国の最新建築技術であり、当時の日本でも類を見ない革新的な最新技術ともなった。

以来、貫の工法は瞬く間に日本の木造建築に採り入れられ、急速に広まりを見せることになる。

代表例を挙げるとこの清水寺本堂の舞台下の柱がある。

柱と柱の間に貫を通し、さらに柱の中に貫を通した時に受ける不利(木材の伸縮による隙間。その隙間から派生するグラつき・変形による倒壊 …etc)を無くすべく、「楔(クサビ)」打って安定化を図ってい‥‥‥申す。パギョホェっ

では、それまではどうしていたのかというと、柱上を少し切り刻んでその切り込みに横材を載せて柱間を通したり、長押(なげし)を用いたりしていた。….ん?なんか違和感がこみ上げ‥‥あ!忘れとった!『い‥‥‥申す!』ダフェっ

‥‥‥

‥‥こホンっ。




長押と貫の違い

ついでに長押と貫の違いを説明しておくと、素人目で外観を目視してもいずれが貫で長押なのか分かりづらいものだが、大きな違いは工法。

長押は壁と柱の表面(内側と外側の各1枚の合計2枚)に板をそえて、その上から鉄釘で打ち付けて柱間を固定させる工法。

柱をよく見れば「六葉(ろくよう)」という飾り金具が見えるが、この金具の本来の名前は「釘隠し」と云う。

※画像はhttps://ja.wikipedia.orgより

貫はすでに説明した通り、柱に穴を空けてブっ刺して貫き通す横材。

貫材が広まった秘訣‥‥それは「楔(くさび)」!

鎌倉時代に重源上人が輸入してきた貫材がなぜ一斉を風靡し、その様相が変わらずに現代まで伝承されるのか?

その秘訣となるのが「楔(くさび)」に他ならなぅぃ。

貫材を貫通させただけでは、たとえば水平に力(横からの力)が仁王門に加わった場合、時経れば、いとも容易く倒壊してしまぅだろぅ。

また、曲げ降伏といって平易に荷重(重圧)に起因した変形による倒壊要素にも対抗できる。

⬆️柱と貫の接点に楔(くさび)を打ち込んで隙間を減少させている。これが響音効果に一役かっているのだろぅ。

⬆️反対側の壁

仁王門の場所(地図)

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