『清水の舞台から飛び降りる』の”清水”の正しい読み方とは?
「清水の舞台から飛び降りる」と発するとき、中には「”しみず”の舞台から飛び降りる」と読む人もいるようだ。
しかし、正式には「”きよみず”の舞台から飛び降りる」と読むのが正解💘
これは清水寺が「きよみずでら」と読むことに由来し、「清水の舞台」とは京都市東山区に位置する「清水寺・本堂の舞台」だということに因む。
『清水の舞台から飛び降りる』の意味とは?
どこからか耳にして記憶の片隅に残っている方もいると思ぅが、「清水の舞台から飛び降りる」という言葉がある。
この「清水の舞台から飛び降りる」という言葉の語源は、江戸時代に流行した一種の「ことわざ」のようなもの。
なんでも清水の舞台から飛び落ちた後、まだ息があって立ちが上がる意識があれば、祈願が成就すると云ぅ俗信が根強くあった。
例えば、恋愛関係の願いであれば、傘を持って清水の舞台から飛び降りて生きていれば、その思い人と結ばれる‥‥‥などという嘘のような話も。んモぅ〜
⬆️鈴木春信・1765年(明和2年)作「清水舞台より飛ぶ女」
京都清水寺の公式サイトに掲載されている内容
京都清水寺の公式サイトには次のように記されている。
切り立った断崖に張り出している清水寺本堂の舞台から、飛び降りるほどの覚悟で物事を実行する決意をあらわした言葉です。
『精選版 日本国語大辞典』の記述
日本国語大辞典(精選版)には次のように記されている。
切り立ったがけの上に設けられた京都清水寺の観音堂の舞台から、思いきって飛びおりる意から「死んだつもりで思いきったことをする。」「非常に重大な決意を固める。」
昔、病気をなおすためや吉凶を占うため、または、恋を成就させるために、高い所から飛びおりる風習があったという。
類船集(るいせんしゅう)の記述
1676年(延宝4年)に編纂された俳諧・類船集(るいせんしゅう)には次のように記されている。
「清水の舞台からとぶは、かの仏の説給ひし、堕落金剛山、念彼観音力、不能損一毛の試(こころみ)なるべし」
この記述は観音経に記されたもの。意味は次のようになる。
清水の舞台から飛ぶということは、本尊を信仰することであり、金剛山より落ちようとも、かの観音の力を念ずれば、髪の毛一本損なわれない。
大辞林の記述
「非常な決意を以って、思い切って物事を実行する」
実際に舞台から真下の覗き見れば分かるが、きょわぃ(訳:怖い)ので、とても飛び降りるなんぞとても思わないだろぅ。
現代では清水の舞台より高いビルがいくらでもワンサカとあるが、江戸時代は高層ビルなんぞなく、つまり、高い場所は限定されていた背景もある。
そこで注目が寄せられたのが、清水寺の舞台。
当初はハナから死ぬ目的で舞台から飛び落ちする人が多かったと推測されるが、舞台から飛び落ちした人が増えると、その存在が広く知られるようになり、必然的に様々な奇譚が生まれてくる。
「清水寺の舞台から飛び降りるつもりで‥‥‥」の意味としては、「超本気」「背水の陣」が近いものとなる。
もしくは後述しているが、「清水寺の舞台から飛び降りたつもりで‥‥‥」の意味としては、「死んだつもりなら何も恐れることはない‥‥」という意味合いにもなる。ある種、ちょっとニュアンスが異なりつつも、類語としては受け取れる。
「清水の舞台から飛び降りる」に類語はあるのか?
「清水の舞台から後ろ飛び」
1656年に成立した「俳諧・世話尽」曳言之話によると、「清水の舞台より後飛」と記されている。
意味合いは清水の舞台から飛び降りると同じだが、ニュアンス的には此方の方が覚悟がいる気はする。理由は前を見る事ができず、後ろ向きになって背中を見せた上、ジャンプして一息、整える間もなく、落ちることになるから。
「清水の舞台から飛び降りる」の言葉を使う場面
賭け事など人生を賭けた1発勝負(大博打)を打つ場合
競馬場や競艇(ボートレース)などのギャンブルをする際、大金を積んだ方が当たった時の跳ね返りもデカぃ。
そこで一発勝負を決め込んで、前日から綿密に予想を行い、本命と対抗を絞り込む!
買うのはモチのロン!配当の高い「連単」!
しクぁし!連単は配当が高いだけに当たる確率が極めて低く、当てるのが至難!その上、大金を積むともなれば‥‥相当な勇気が必要。
今手元に10万円あって連単買いをすると誓って窓口へ行く、しかしいざ窓口の前に立つと怖気付く自分がいる。
まさに清水寺の舞台から飛び降りるつもりで‥‥という言葉が当てはまる!
思いを寄せる相手に告白する場合
Love💕な気持ちを抱いたのであれば、そのお相手と、あんな事や、こんな ペぅぇロ👅💋、ペぅぇロ👅💋な事をしまくりとぅぁぃ💕‥‥‥というのが本音!フんガフんガ
そこでその第一歩となるのが、己の気持ちを相手に伝えるという行為。
相手の気持ちがハナから分かっていれば、これほど容易いことはないのだが、分からぬぅぁぃからモドかしっしぅぃ。うぅぅ〜ん!!もぅヤダぁ💘
‥‥‥
‥‥‥
‥‥はい。で、さらに告るという行為も何故かゼカぜかコノヤローなほどに大変、恥ずかっしぅぃ〜‥気持ちを抱き、その感情を覚える。
‥というわけでお相手の心が読めぬぅぁぃのと相乗し合って、まさにぅぃ!『清水の舞台から飛び降りるつもりで告る』!!
‥‥という使い方ができる。
高額な買い物をする時
家、マンションなどは何千万もする高額なもの。これを買うとなれば、まさにぅぃ!人生におけるターニングポイントと成り得る!
それゆえ1つ返事で缶ビールを買ってグビグビといくようなほど、簡単な話ではなく、キャナリぅぃ(訳:かなり)の覚悟が必要となる。
まさに清水の舞台から飛び降りるつもりで‥‥‥のニュアンスがよく合う。
大企業を途中退職して起業する時
せっかく苦労して選考試験を勝ち進んで獲得した大企業の椅子。長年務めた待遇の良い大企業を途中退職するのは度胸がいること。
理由は様々にあると思うが、新しいことにチャレンジしたい前向きな気持ちが根底にある場合、それを優先したいという気持ちと、このまま勤続年数を積んで不自由なく過ごす人生とが鉢合わせすることになる。
そんな状況にあって今まさに辞表を出す瞬間こそ「心機一転!起業するために(或いは専門学校に行くために)清水寺の舞台から飛び降りるつもりで辞表を提出した‥‥」などという使い方もできる。
「清水の舞台から飛び降りる」の言葉の使い方の例
清水寺の舞台から飛び降りたつもりで‥‥というのは、明確な目的があって初めて使用できる言葉となる。
曖昧な目的で清水寺の舞台から飛び降りるつもりで‥‥とは言わない。
このような点を踏まえ、以下のような使い方ができる。
選択肢を1つにする時
いくつも選択肢があれば迷いが生じる。そこで「清水寺の舞台から飛び降りるつもりで‥‥運を天にゆだねて決める!」
‥‥‥といった使い方もできる。
この気持ちを相手に告げる(告る)!
清水の舞台から飛び降りたつもりで今から告る!オリぅゃぅゃ〜!!
清水寺の舞台から飛び降りるつもりで期間内に完遂させる!
たとえば、テストで「高得点」を取るというのはテストの問題が予測できないので、このケースでの使用はふさわしく無い。
そこで「テストで高得点を取るために清水の舞台から飛び降りるつもりで勉強に励む‥」という使い方もできるが、これだと具体性がない。
そこで期間の概念を持ち出して、「清水の舞台から飛び降りるつもりで、〇〇年○月○日までにここまでを覚える!or理解できるようにする!or完遂させる!or模擬で高得点を獲得できるようにする!」‥‥などとすれば、最適てきてきビフテキかもぅぉ〜んな使い方として成り立つ。…なんやそれ
実は使い分けもできる!
「清水寺の舞台から飛び降りるつもりで‥‥」という言葉をよくよく考察してみると、「飛び降りた(事後)」「飛び降りる(事前)」という使い分けもできることが分かる。
- 「飛び降りたつもりで‥」というのはすでにこの世に自らの存在が無いこと(=死)を意味する。捉え方としては「死んでいるなら何も恐れるものない。」といったところ。
- 逆に「飛び降りるつもりで‥」というのは、この世にまで自らの存在があることを意味する。度合いとしては「飛び降りたつもりで‥‥には劣る」。
例えば恋愛系に使用する場合で相手に告る場合は「飛び降りるつもりで」よりは「飛び降りたつもりで」の方が、インパクトがあるし、気持ちが告る時の姿勢に反映されるものだろぅ。
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