京都・三年坂(産寧坂)【重要伝統的建造物群保存地区】
三年坂の別名「産寧坂」の読み方
三年坂は「さんねんざか」と読むが、別名があり「産寧坂(さんねいざか)」とも呼ぶ。
一説には、「再念坂(さいねんざか)」とも呼ばれたとか。オホ
「三年坂」の名前の由来とは?
その1
『大同3年(808年)』に作られた坂だから、単純に「三年坂」と命名されたという説。
その2
この坂で転ぶと『三年以内に死ぬ』という俗信があり、いつしか「三年坂」と呼ばれるようになったという説。
「産寧坂」の名前の由来とは?
子安の塔の由緒のみならず、清水寺自体が坂上田村麻呂が夫人(三善高子)の安産に由来して創建した経緯があることから、安産の利益があると庶民層に広く知れ渡ると、安産祈願を求めた妊婦がワンサカと清水寺(子安の塔)へ参拝するために産寧坂を通った。
しかし妊婦にとってこの坂の勾配は想像以上にキツく、上まで登るのに困難を極めた。
万が一、転びでもしたらお腹の赤子、そして自らの命も助からないかもしれぬぅぁぃ‥‥そこでこの坂の途中で子安の塔を見上げながら、皆、心に強く、赤子の無事と寧らかな安産を願った。
それゆえ、「産寧坂」と呼ばれるようになった。
「再念坂」の名前の由来とは?
「再念坂」という文字を解体すると「再度、念じる坂」となる。
早い話が、必然的に(何故かぜかぜかコノヤローなほどに理由は分からないけど‥)この坂にもう1度来る機会があって、もう1度(再度)、念じる(祈願)」ことになる。‥‥と解釈される。
これはおそらく、「お礼参り」を指すものだと思われる。
この言葉が広まった当時、清水寺の霊験は広く民衆の知られるところとなり、「祈れば必ず願いが叶う」と強く信仰されて背景があったことから、お礼参りに来られるのは必然とされていたのだろぅ。
つまり、清水観音に祈れば、すべてが万事うまくいくと行くということ。
「産寧坂(三年坂)」は「八坂」の一角を担ぅ坂っ!
八坂一覧
- 清水坂
- 山の井坂
- 霊山坂
- 法観寺坂
- 下川原坂
- 長楽寺坂
- 祇園坂
- 産寧坂(三年坂)
以上、8つの坂(八坂)。
「産寧坂(三年坂)」の都市伝説(ジンクス)とは?
清水寺の参拝を終え、仁王門をくぐると河原町の方まで延びる参道が見える。この参道を清水坂や松坂通りと呼ぶが、清水坂を降っていくと「七味家本舗」という店が視界に入ってくる。
七味屋の店横には祇園へ至る脇道が延び、坂道になっているのだが、この坂道こそが「三年坂」と呼ばれる坂になる。うきゃ
この三年坂には、「坂を進んでいる途中で転ぶと三年以内に死ぬ」といぅ、ちょっとした都市伝説じみた俗信がある。
また、万が一、三年以内で死ななかった場合、寿命がすでに3年分縮まっているとも云われる。
まったく、誰が考えたのか嘘のようなとても信じがたい話である。
平安時代の三年坂の周辺は墓だった?
実は、平安時代の三年坂を含めた東山一帯は「鳥辺野(とりべの)」といぅ、墓場があった場所だった。
ただ、火葬するのは木材が必要となる上、手間もかかるので、一説には鳥葬(ちょうそう)といって死体を棒に引っ掛けて鳥に食わせたり、もしくは雨風にさらして骨になるまで放置する風葬を行う場所だったとされる。
その鳥辺野を”あの世”と捉え、あの世に通じる道とされたから、産寧坂をもじって三年坂として「三年以内で死ぬ」としたとも云われる。
「清水坂」もあの世とこの世の境界線?
人間は死ぬと、雨の日に濡れた靴下or、3日〜4日履き続けた程良き頃合いのウンコが少々コビった茶色ぃパンツ(下着)でも勝てぬぅあぃほどの悪臭を撒き散らす。….勝負が低次元すぎる
それゆえ、この当時、京都中の死者は東山山麓にあったとされる上述、鳥辺野へ埋葬される手ハズになっていた。
現在の清水坂といえば、松原通りの延長上にある仁王門前の賑々しぃ土産物屋街を指すが、中世(鎌倉〜室町あたり)における「清水坂」とは、大和大路近くの松原通を指したと云われる。
埋葬する際、死体を荷車などに載せて鴨川を渡り、その先にある「六道の辻」を通り抜け、東山山麓にあったとされる上述、鳥辺野へ運びこんだ。
「六道の辻」と呼ばれた理由は、六道珍皇寺ゆかりの平安時代初期の公家・小野篁(おのの たかむら)が、閻魔大王のいる冥府(閻魔庁/あの世)と現世とを往来していたという俗信があり、まさにあの世とこの世の境目だとされたことに因む。
ちなみにここでの「六道」とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上世界を意味し、それゆえ、当時の清水坂は「あの世(死者の世界)とこの世(現世)の境目だと云われた。
しかし、鳥辺野へ向かう坂はもう1つ存在し、それがこの三年坂であり、やはりこの坂も清水坂と同様、「あの世(死者の世界)とこの世(現世)の境目だと云われた。
葬送を行なった者は誰?
この当時の清水坂周辺に住んでいた住人の中には、祇園社(八坂神社)に仕える「犬神人(いぬじにん)」と呼ばれる下級神官が大勢住んでいたとされる。
彼らは、祇園社境内の清掃を主としながら穢れも祓っていたとされるが、やがて、都の御幸路の死穢の清掃などにも従事しはじめ、時代を下ると犬神人が京都中の葬送権を掌握する。
犬神人たちは死穢を扱う者として差別を受けたが、それでも神官ながら祇園祭の神幸列の先導役も務めた。
‥‥というワケで、ひょっとすると今でも地中深く掘るとボ〜ン(訳:お骨)がゴロゴロと出て来るかも知れなぃ‥‥‥掘ってみる?
鳥辺野の詳しい場所
実は鳥辺野の詳しい場所は現在でも明らかにされていない。
ただ、五条坂を少し下がっていくと東山五条の交差点が出てくるが、この交差点角に佇む「本願寺大谷本廟」境内には、かつて鳥辺野に埋葬されたとされる方々のお墓が幾つか残されている。
‥‥‥と、まぁ以上のような経緯があって三年坂のジンクスが生まれたのかは謎だが、ひょっとすればこの世に未練が残る霊たちが依り憑くのかも知れない。
ちなみにこの三年坂の伝説は、早瀬乱という作家の「火の夢」という小説にも書かれている。
妊婦さんへの警鐘の意味合いもあった?
清水寺境内の子安の塔へ参拝する妊婦さんが、この坂で転んで流産などの最悪の事態にならないよぅ、警鐘の意味合いで「転ぶと三年以内で死ぬ」といぅ噂を広まったとも云われるが‥‥‥はてさて。
⬆️子安の塔。通例の仏塔に見られる尾垂木が出ていないのが特徴。
三年坂で転んでも死なない無敵になれる方法があったのか!!
ブルブルブル‥‥‥🥶。
シャっ、シャん年坂(訳:三年坂)で本当に転んでしまった人で、三年以内で死ぬという話を信じる人は、シャ(訳:さ)ぞかし大変な思いをしている‥‥‥のでは❓
迷信だとわかっていても、心の奥底でドコか信じている自分がいる。他人の前では余裕の半笑いをカマしつつも、心の奥底では「どうすんねんこのアホ、なんで転んだんやこのアホが!このクソ足!クサイ足!」‥‥などと自分自身に意味不明の罵声を浴びせていることだろぅ。ふぉっ、ふぉっ
しかぁし!そんな時にこんな朗報っ❗️トゥっ!‥‥‥なんとぉぅっ!たとえ転んだとしても死を回避できる方法があったといえば‥‥‥知りたいの?
その方法とは!‥‥‥
なんと!「”ひょうたん”を持つことで死を回避できる」というもの‼️
三年坂でひょうたんを持っていると死ぬのを回避できる理由
なんでも「ひょうたん」を肌身に近い場所に携帯していることで、身体から飛び出そうとしている霊魂(たましい)を「ひょうたん」が吸い取って戻してくれるんだとか。
確かに、6つの小しゃなヒョウタンを付けたお守りが全国の社寺で散見されるが、その効果(ご利益)というのが「無病(六瓢)」に通じるものがあるとされる。
三年坂に瓢箪を売っている店がある!
「ひょうたん」は三年坂の入り口付近に「瓢箪屋(ひょうたんや)」という、いかにも「ひょうたん」ばかりが売ってそうな店があり、ここで買うことができる。
⬆️転ぶ逸話にイモったので保険として購入した大サイズの瓢箪(700円)
【補足】家に持ち帰った後の瓢箪の使い方
瓢箪屋のオヤジ曰く、古くからの伝承があって、なんでも水場に飾ると邪気や不浄なモノを吸い取って、水に流してくれるとのこと。
飾る場所としては‥
- トイレに飾る
- 台所に飾る
‥‥‥etc
坂で転ぶなんてガキでもあるまいし・・フッ。・・などと、ほくそ笑んでいる方は要注意。
スパマリ1ー1開始直後のBダッシュ・クリボー瞬死にのように、あっけなく一段目でつまづいているかもしれなぃ。
また、ごく稀に「他人(ひと)の不幸は蜜の味がする」という言葉を耳するが「明日は我が身」。
転ばないと分かっていても、万が一の保険をかけるつもりで「ひょうたん」を携帯しておくのが賢明といぅもの。
また、京都といえば太閤秀吉が永眠する豊国神社(豊国廟)があり、その秀吉に因んだお土産の1つがヒョウタン!‥‥でもある!
秀吉は生前、「千成り瓢箪」といって幾多のヒョウタンを馬印として武具などに描いた。‥‥というワケで京都土産にもなる。
瓢箪屋ではヒョウタン以外にも、多種類のひょうたんグッズや玩具、雑貨が販売されている。
オススメは”貴方が8人目の七福神!”‥‥‥などとされる七福神ならぬ「八福神の画像」!ヒゅぅ〜
三年坂は京都だけじゃく全国にあった!
ちなみに「三年坂」という坂は当地だけに伝承される坂ではなく、例えば和歌山県にもある。
中でも高野山奥の院(和歌山県)の三年坂(覚鑁坂)は、同様に「三年以内に死ぬ」という伝承が残されてい‥‥‥申す。グギっ
産寧坂(三年坂)の場所(地図)
三年坂は、清水寺の仁王門前の清水坂を進んだ先、ちょうど松原通りと五条坂との分岐点にある七味屋本舗の脇道を進んだ先に位置します。
三年坂への交通アクセス(行き方)
三年坂の最寄りバス停:
- 清水道バス停
バス停から徒歩約10分
電車の最寄り駅
- 京阪電鉄本線・清水五条駅(徒歩約15分)
- 祇園四条駅(徒歩約20分)
産寧坂(三年坂)の入場料金・営業時間など
住所:京都府京都市東山区清水2丁目
入場料金:無料
営業時間:終日営業
【補足】三年坂にある看板の内容
三年坂(産寧坂・再念坂)
八坂から清水坂に通じるこの石段は「三年坂」または「産寧坂」「再念坂」ともいわれる。
宝暦十二年(1762年)刊行の「京町鑑」によると「大同三年(808年)に開けし故三年坂とぞ」と記されてい‥‥‥申す。ディハゥェィギョっ
また、三年坂を上った清水寺の塔頭(たっちゅう/子院)である安産にご利益があると云われる泰産寺(たいさんじ/子安の塔)の「産(生み)」「寧(やすさ)」坂で「産寧坂」ともいわれてい‥‥‥申す。….ちょっと休憩
明暦四年(万治元年・1658年)も刊行された「京童」「洛陽名所集」には、三年坂・産寧坂・再念坂という三通りの名前があらわれる。
中でも再念坂については、清水寺への参拝後、この坂で再び願い事を念じたことから「再念坂」と命名したとある。
三年坂で転ぶと「三年のうちに死ぬ」、「三年寿命が縮まる」といわれる逸話は、すでに延宝七年(1679年)刊行の「京師巡覧集」で紹介されており、転んで抜けた魂をヒョウタン(瓢箪)が戻してくれるとの”お呪い(おまじない)”があり、瓢箪を売る店が往時は軒を連ねた。
産寧坂地区は昭和51年、文化財保護法に基づき、京都市が伝統的建造物群保存地区として指定し、国の重要伝統的建造物群保存地区第一号にも選定されてい‥‥‥申す。ヘィウェジャホィヨっ
京都市
清水寺境内・周辺の観光スポット一覧
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